2018年06月03日

古今

 悔しくて歯ぎしり。

 している癖に、

 いざ強い存在に出会うと卑屈に笑って、

 頭(こうべ)を垂れる。

 汚泥を啜ることに慣れた振りをして。

 無視されても平気なんだと演技して。

 苛立つと、よく爪を噛みます。

 根元まで噛み過ぎた両手の爪は、

 マニキュアを塗っても栄えないのです。

 情熱を燃やそうと躍起になっても、

 立ち向かう勇気がないから燃えた炎は、

 すぐに消えてしまう。

 それでも生きています。

 ただ卑屈に。

 自分を卑下すれば歩くことは楽だから。

「マイペースの賜物だね」

 と、貴方は言ってくれるけど――。

 それは、きっと、違います。

 違うけれども、その解釈に有り難うと言いたい。

 言葉に騙されそうになる自分の甘さ、

 変わらないのは今も昔も。


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Posted by 紫風子 at 11:00 │呟 ( talking )