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2018年01月26日

真冬の海岸

 あの波の音が美しいから偽物みたいで。

 あの落城した砂のお城が物悲しくて。

 海の向こうで戦争が始まるなんて嘯(うそぶ)いて。

 流木に物語を重ねるだけの感性も死んでしまって。

 夕焼け空を飛ぶ海鳥を撃ち落としたいなんて。

 そんな残酷なことを思った自分が可笑しくて。

 愛しくて、切なくて、悲しくて、虚しくて。

 もう浜辺を歩いただけでは心は満たされないのかな?

 なんて思いながら真冬の海岸を歩いてみる。

 砂浜に刻まれた私の足跡。

 その足跡に敢えて名前をつけてみる。

 昔なら『未来に向かって』なんて思ったかもしれない。

 今は単純に『カウントダウン』だろうか?


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Posted by 紫風子 at 22:10 │感 ( sentimental )